歴史年表

1904年

・日露戦争勃発

ノシベ港事件発生*1

 

*1:12月30日、フランス領マダガスカルのノシベ港において停泊中であったロシア第2太平洋艦隊において、水兵が旅順要塞の陥落の報を知り上官に対して反乱を起こした事件。上官らを殺害し、反乱者は艦隊を支配したものの、この報を知ったロシア政府により黒海より義勇艦隊として派遣されていた仮装巡洋艦などからなる艦隊に鎮圧命令が下され、翌年1月9日には義勇艦隊から降伏勧告が出された。これに従わなかったため反乱軍は戦闘状態に入ったが、反乱軍にまともに艦隊を指揮できるものはおらず、"最後の手段"として反乱軍側は自ら弾薬庫を誘爆させるなどし自沈工作を図ったため多くの人命が失われ、ロシア艦隊の威信は失墜した。この事件が首都のサンクトペテルブルグに伝わると政府に対する不満はより一層高まった。一部歴史家の間では、この事件がロシア革命(1905年革命)の成功の大きな要因になったのではないかと考える者もいる。